現場を知る男のSAPIXと早稲アカの違い 2
さて、【現場を知る男のSAPIXと早稲アカの違い 2】です。
まだ1をご覧になっていない方はぜひ最初からお読みください。
現場を知る男のSAPIXと早稲アカの違い 1
前回は、SAPIXと早稲アカの規模と校舎展開を中心に、その違いを説明いたしました。
今回は、さらに深く内部事情についてお話ししていきたいと思います。
講師にアルバイトはいるの???
はい、気になるところですよね。
実はどちらもバイトだらけです。
求人サイトを見てもらえればわかるのですが、どちらも広告を出しまくってます。
バイトといっても、講師業を生業にしているベテランのフリーターもいますが、
その多くが学生バイトです。
SAPIXはMARCH〜早慶が多いですが、早稲アカは日東駒専レベルの学生も多数働いています。
前述の校舎数から考えても、早稲アカの方が人手不足感があり、多少学力が足りなくても採用されやすい感じがします。
また採用〜講師デビューの流れですが、SAPIXは研修所があり、そこで同時期に採用された人が集まり、複数回の研修を受けてから、配属が決まる、という流れになっています。
一方で、早稲アカは採用されるとすぐに配属の校舎が決まります。そこで校長や先輩講師からレクチャーを受け、数回本社での研修を受けて、合格をもらうと晴れて授業デビューという形になります。
どちらも受けたもものすけとしては、SAPIXの方が研修は徹底していたという印象があります。
早稲アカは大きな声を出させたり、お辞儀の練習をさせたりといった基本動作に重きを置いていた印象です。
まあイメージ通りかもしれませんね。
講師の質と指導方法に関して
はっきりと申し上げますが、正直講師の質に関しては、「その先生次第」といったところが大きいです。
ただ、授業の進め方に関しては大きな違いがあります。
SAPIXは講師のマニュアルがとてもしっかりしています。したがって、新人の先生でもマニュアル通りに指導をすれば、一定レベルの授業はできます。
一方で早稲アカは講師の裁量による部分が大きいです。
つまり研究熱心な先生は生徒への伝え方を色々変えてみたり、クラスの状況に合わせて授業の進め方を臨機応変にカスタムしていきますが、そうではない先生は最悪の場合、テキストの読み合わせのような授業になってしまいます。
個人的な体感では、本当にいい先生にあたると早稲アカの方が面倒見がよく生徒一人一人をみて指導してくれますが、
ハズレを引いた場合(あえて言葉を選ばずに言います。)、地獄をみやすいのも早稲アカです。
宿題に関して
SAPIXは宿題の量に関してもマニュアルで決まっているため、基本的には一定です。
デイリーSAPIXのように毎週小分けにして出されるので達成感も感じやすい仕様になっています。
一方で早稲アカは先生によって宿題量はまちまちです。
アホみたいに大量の宿題を課してくる先生も稀にいます。
基本的に早稲アカの方が宿題量は多い傾向にあるようです。
ただ、家庭学習に関しては根本の考え方に大きな違いがあるように感じます。
SAPIXは親の管理を前提としています。
宿題はしっかりお母さんがやらせてください。わからない問題は教えてあげてね。
といった感じです。
もちろんそれを言葉にはしませんが、正直サポート体制は早稲アカに比べると物足りないです。
一方で早稲アカは多くの場合、「私たちに全てお任せください。授業がない日もぜひ自習室に来て、わからない問題は空いている先生に質問してね。」といったようなスタンスです。
ここは早稲アカの方が好感がもてますね。笑
アルバイト講師のモチベーションに関して
SAPIXはアルバイトをアルバイトとして扱います。
授業前に来て、授業が終われば帰ってよし。そしてそれが普通です。
SAPIXの学生バイトの仕事は「授業をすること」です。
一方で早稲アカはアルバイトも社員と同じように扱う節があります。
成績が上がらないクラスの担当に敗因分析を課したり、
個別対応をさせたり、と様々な授業外の対応があります。
早稲アカは学生バイトであっても「成績をあげること」が仕事です。
正直バイト目線でいえば、いわゆる「ブラックバイト」とも捉えかねない感じではありますが、
教わる側からしたらどちらがいいかは一目瞭然かもしれませんね。
さて、ということで今回は内部的な視点で、SAPIXと早稲アカの違いをご説明しました。
次回は、具体的にどっちの塾にいけばいいのか、について、
もものすけの独断で解説していきたいと思います。
ぜひ次の記事もご覧ください!
よろしくお願いいたします!
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