【もものすけ国語塾】読解編③ 「いざ論説文の世界へ」

さて、【もものすけ国語塾】読解編 第三章「いざ論説文の世界へ」です。

もものすけ
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途中から来てくれた人は、一章からみてね!

【もものすけ国語塾】読解編 「はじめに・・・」

最後までみてくださいね!

論説文を読み解く上で重要なこととは

さて、みんなの大っ嫌い?な論説文の読解です。

具体的な読み方に関しては、次の章で話していきますので、まずは文章の構造の話しからしていきます。

論説文において最も大切なこととはなにか?それはずばり「要旨」です。

なぜ人は本を書くのか。それは「言いたいことがあるから」にほかなりません。

先生が今こうやって文章を書いているのはみんなの国語力を上げたいからです。

決してこれでお金儲けをしようとしているのではありません。

そしてどうすれば国語力が上がるのか?それがこの話の要旨です。しっかりと読みとって下さいね!

類比構造について(要旨の繰り返し)

ではみなさんが何か一つの意見を主張するにあたってそれを相手(読者)に伝えるにはどんな方法を用いるでしょうか。

わかるまで殴って聞かせる?そんなバイオレンスで非効率なやり方をするのはジャイアンくらいだ。

でもわかるまで何度も何度もいう。これなら当たり前にしてけっこうよさそうな方法だよね。

じゃあ例えば先生はAKBの渡辺麻友の大ファンだとしよう。もちろん例だからね!例!

でみんなにまゆゆの可愛さを伝えたい。そしてまゆゆはAKBで一番だと伝えたいとしよう。

そのためにもものすけならどうするか。

まずはストレートにまゆゆはかわいい!って宣言します。

でもみんなは思うわけですよ。「は?あっちゃんのがかわいいよ」「優子のがかわいい!」

もしかしたら「私のがかわいいわ」って思うかもしれない。

でもそしたら先生はまゆゆが一番かわいいって根拠を提示します。

・声がかわいい

・ダンスがかわいい

・仕草がかわいい

ね、しつこいくらいにかわいいって連呼するわけです。そうすればみんなも「あっまゆゆってかわいいのかな」って気持ちになるよね。

そしたら最後にきわめつけで「みーんなの視線をいただきーまゆゆー!」っていえばすべて完了。あなたも今日でまゆゆ推しです。

ちょっとふざけすぎたけど何が言いたいかというと簡単です。

類比構造の文章に着目すべし!!!

ということです。これだけまゆゆの声がいい!ダンスがいい!仕草がいい!って言ってたら「ああこいつまゆゆのこと相当好きなんだな」「まゆゆ推しなんだな」ってわかるじゃないですか。

 

まさにそれこそ作者の最も言いたいこと=要旨なわけですよね。

もし文章中に似たような主張であったり似たような具体例があったら要注意です。そこには読み飛ばしてはいけない大ヒントが隠れているはずです。

ファンキーモンキーベイビーズの「告白」も同じです。

大好きだ!大好きなんだ!それ以上の言葉をもっと上手に届けたいけど

どうしようもなく溢れだす思いを伝えるとやっぱ大好きしか出てこない

みなさんも想いを伝えるときは何度も何度も大好きって伝えましょうね。結果失敗しても責任は取れませんが・・・。

対比構造について

さあ、ということで類比構造の大切さというものをお伝えしたわけですが、もものすけの授業を普段しっかり聞いている人からすると次にする話はもうだいたい想像がついているのではないでしょうか。

そうです。類比構造のつぎは対比構造のお話です。

先ほどの話の続きになります。まゆゆの話です。

まゆゆは可愛いって話はもう理解いただけたでしょう。

でもね、それってあくまで絶対評価の話であって相対評価ではないじゃないですか。

確かにまゆゆはかわいい。でもそれがなんでAKBで一番かわいいと言い切れるんだ。って疑問を持つ読者の方が多数でしょう。

そこでもものすけはどうするか。AKB不動の2トップである「あっちゃん」と「優子」を例にとるんですよ。

・まゆゆは「敦子・優子」より声が可愛い!

・まゆゆは「敦子・優子」よりダンスがかわいい!

・まゆゆは「敦子・優子」より仕草がかわいい!

ってね。

そうすることで「対比構造」の文章が完成するわけです。

するとどうでしょう。まゆゆがAKBで一番かわいい理由がわかってきますよね。

ということで…

対比構造の文章に着目すべし!!!

これが文章読解においてとても大切な点です。

日本の文化のよさを伝えたかったら外国の文化を例に出しますよね。

自然のよさを伝えたかったら人工物を例に出しますよね。(木造建築と鉄筋コンクリートとか)

もちろん外国の文化とか人工物とかを悪いものだ!って否定している訳じゃないにしても日本の文化とか自然のよさを強調するにはいい仕事してくれるじゃないですか。つまり二つのものを比べるような文章に出会ったら大チャンス。そこには作者の主張の中心が隠されているよ!ってことです。

山下智久の作詞した「ラブソング」という歌にこんな歌詞があります。

いつかもしもまた偶然どこかで会えたら やり直せるのなら 例え何が起きたって離したりはしない

きっとキミよりもいい人なんてもういない。今やっと気付いた。

だからもう一度僕の傍にいてくれないか。

キミよりもいい人なんてもういない。ってところがポイント。他を比較したけどキミが一番なんだよ。っていうだけでキュンとしますよね。

さいごに

さあ上記のことに意識を置いて読み進めて行くだけでも多少は変わってくるはずです。

ではここまでの話がしっかりと理解できている前提で、もう一歩踏み込んださらに細かい読解法に入っていきましょう。