時事問題最前線 GSOMIA破棄についてと日韓史

もものすけです。

今日から、時事問題対策となるように、時事ネタも拾っていきたいと思います。

第一弾は最近ニュースになっている、

韓国のGSOMIA破棄についてです。しっかりと勉強していきましょう。

GSOMIAとは?

そもそもGSOMIAとはなんなのでしょう。

GSOMIAは軍事情報に関する包括的保全協定のことを差します。日韓における条約を指すわけでは無いので気をつけましょう。

GSOMIAは秘密の軍事情報が他の国に漏洩することを防ぐために結ぶ協定です。

 

例えば、北朝鮮とアメリカが万が一にも戦争を始めるとします。

その時、もし日本が北朝鮮に、

「なんかトランプむかつくからアメリカの戦力がどれくらいあるか教えてやるよ!」と、

金正恩氏に教えてしまったら、アメリカがとてもピンチになります。

このため、必要になってくるのがGSOMIAという約束なのです。

 

日本はアメリカやNATO(北大西洋条約機構)、フランス、オーストラリア、インドなどとこの協定を結んでいます。

GSOMIAは1年ごとに自動更新をする仕組みをとっており、自動更新をしない場合は更新日の3ヶ月前に通告しなくてはいけない、というルールになっています。

まずはこれがGSOMIAの前提条件です。

 

日本と韓国がGSOMIAを締結していた理由

日本と韓国がGSOMIAを締結したのは、以外に日が浅く、

2016年11月23日となります。

もものすけ
もものすけ

問題 令和時代において、1年間で最後の祝日はいつでしょう?

答え 11月23日
解説 これまでは12月23日が天皇誕生日で、1年の最後の祝日になっていました。しかし、天皇陛下が代わったため、天皇誕生日は2月23日となり、11月23日の勤労感謝の日が1年で最後の祝日になりました。覚えておきましょう!

 

日本と韓国がGSOMIAを締結した理由としては北朝鮮対策が一番のところです。

当初は日本側の持っている北朝鮮の情報を入手できるという韓国側のメリットが大きいものでしたが、

韓国は北朝鮮と国境を接しているため、北朝鮮の動きを観察しやすく、いち早くその情報を入手することができるため、日本にもメリットがあると言われていました。

 

韓国がGSOMIAを破棄した理由

簡単に言えば、最近日本がむかつくから。という理由です。

最大の原因は日本が決定した「韓国のホワイト国除外」です。

韓国が北朝鮮に対し、軍事転用可能なフッ素系の物質を輸出していたことが発覚しました。

これに対し、日本は韓国に説明を求めましたが、回答が得られなかったため、日本は韓国のホワイト国除外を決定し、韓国への輸出をこれまでより面倒な工程に変えたのです。

これに対し、韓国が大激怒!

日本製品の不買運動なんかもはじまり、韓国国民の反日感情はMAXです。

そんな韓国国民の反日感情を受けて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、

今回のGSOMIAの破棄を決定したわけですね。

幼稚な言い方をすると「仕返し」です。

 

GSOMIA破棄による影響

色々もものすけも調べてみましたが、どうやら日本には大した影響は無いようです。

日本は韓国より高精度な情報収拾のための衛星やレーザーなどを持っているため、

対北朝鮮の情報戦において困ることはありません。

ただ、日韓関係が今以上に冷え込むことは確実で、不買運動や訪日観光客の減少など、

日本の企業には少なからず影響があることが懸念されます。

 

ずばり入試でここが出る!

GSOMIAの細かい知識が問われることが考えにくいでしょう。

それよりも今回の件で入試で問われやすくなるのは、日本と韓国のこれまでの歴史です。

ざっとおさらいしましょう。

 

日本は弥生時代の後半から、朝鮮半島との技術や武器などのやりとりが行われていました。

古墳時代になると、朝鮮半島の百済から仏教が伝わります。(538年)

もものすけ
もものすけ

語呂合わせは「くだら(百済)ない ゴミは(538)捨てない 仏の教え」

その後、百済との親交は続きますが、百済が中国の唐と新羅の連合軍に攻められたため、

日本も百済と一緒に戦います。

それが「白村江の戦い」です。(663年)

しかし、これに日本は敗北。百済は消滅し、

「もしかしたら唐と新羅が日本にも攻めてくんじゃねーの???」といった危機感から、

対馬や北九州に配備された戦士たちが「防人」です。

読み方は「まもりんちゅ」ではなく「さきもり」ですね。

 

時は流れて鎌倉時代、モンゴル帝国の属国となった朝鮮の高麗が、

モンゴルとともに2回も日本を侵略してきます。

これが俗に言う「元寇」です。

※1度目 文永の役(1274年)
※2度目 弘安の役(1281年)

 

室町時代になると、倭寇という海賊を討伐し有名になった李成桂が、
朝鮮半島に、「李氏朝鮮」を建国します。

そして室町幕府の3代将軍の足利義満が日朝貿易を始め、関係が強くなりました。

 

豊臣秀吉が天下を統一すると、秀吉はいわゆる「朝鮮出兵」を行います。

一時は現在の北朝鮮の首都「平壌」まで侵攻しましたが、反抗を受け撤退。

この侵略は失敗に終わりました。

 

これで一時期仲が悪くなるわけですが、江戸時代に入り多少仲直り。

正式な国交を結び、将軍が変わる際には「朝鮮通信使」が日本に来訪し、

交流が行われました。

 

ここまではどうにか仲良くやってるような感じですね。

日本と朝鮮半島の歴史が今のようにいびつになっていくのは、江戸時代が終わり、

明治に突入してからです。

 

流れとしては以下の通りです。

①江華島事件(朝鮮が日本を攻撃したため、日本怒ってフルボッコ)
②日朝修好条規締結(江華島事件のお詫びに日本有利な条約締結)
③甲午農民戦争勃発(朝鮮国内の事件沈静に日本が協力。でもそのまま朝鮮に居座る日本軍。)
④日清戦争→下関条約(中国負けたんで、朝鮮半島にはもう口出ししません。)
⑤日露戦争→ポーツマス条約(ロシア負けたんで、朝鮮のことは日本に任せます。)
⑥日韓併合(朝鮮は日本の植民地になります。なんでも従います。)

⑦太平洋戦争終戦(朝鮮は日本の支配下から解放されアメリカのものになります。)
⑧大韓民国建国(ついに韓国になりました。アメリカのものでもありません。)
⑨朝鮮戦争勃発(韓国VS北朝鮮 日本とアメリカは韓国の味方です。)
⑩日韓基本条約と日韓請求権協定締結(これで日本と韓国は仲直りです。)←イマココ!のはず。。。

 

明治時代以降、日本はロシアとの戦争に備えて、日本領土よりも北でロシアと戦える戦力を用意して起きたかったのです。

そこで目をつけたのが、朝鮮半島と中国の満州でした。

①〜⑥においては、日本は朝鮮半島を手に入れるために、色々と戦いをしかけ、
ついに⑥で朝鮮半島を日本の領土とすることに成功しました。

これがいまだに韓国人が日本に対して恨みをもっている最大の原因です。

ただ、日本としては、⑩の日韓基本条約と日韓請求権協定において、
仲直りをして、5億ドルという大金を韓国に払い、「完全かつ最終的に」
①〜⑥のことを許してちょうだいね。といって、韓国もそれに同意したわけです。

なのにいまさら色々言われても、もうお金も払って解決したでしょ。という話です。

この色々と言うのが、
今日話題にもなっている「慰安婦問題」や「徴用工問題」というわけですね。

イメージでいうと、事故にあって、慰謝料を払って解決した話なのに、
50年くらい経ってから、やっぱりもっとお金払わないと許さないぞ!
と言っているようなものです。

やはり日本人としてはなんだか腑に落ちない話ですよね。

 

さいごに

さて、兎にも角にも今回のGSOMIAの一件で、

日韓史は非常に出題されやすくなったといえます。

 

ただ日韓問題は非常にナイーブな政治問題でもあるので、都立や公立の入試問題では少し出題されづらいかもしれません。

頻出しそうなのは私立の入試ですね。

 

しっかりと日韓史の流れを覚えて入試に臨んでください!

 

以上!もものすけでした!ではまた100年後〜!!!