【もものすけ国語塾】読解編⑧ 「随筆文・小説文の読解 」

さて、【もものすけ国語塾】読解編 第八章「随筆文・小説文の読解」です。

もものすけ
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途中から来てくれた人は、一章からみてね!

【もものすけ国語塾】読解編 「はじめに・・・」

もものすけ国語塾、読解編も残すところあと2章です。

一気に読み進めてくれている人はかなり疲れてきていると思いますが、

最後まで頑張って読んでいきましょう!

 

随筆文の読解法

論説文は先ほどで終了です。次は随筆文についてです。随筆文ってなに?って聞かれてちゃんと答えられますか?

簡単にいうと「作者の体験談」+「作者の意見・感想」で構成される文章です。

結局長ったらしい体験談は全て意見や感想につながっているんです。ちなみにひとつの文章で作者が言いたいことは「ひとつ」です。

しかし体験談はいくつかあることも多いです。

つまり体験談が複数ある場合、結局それらは「ひとつ」の意見を言いたいための共通の体験なんですね!ちょっと例を出してみましょう。

 

一段落目…死ぬほど勉強して第一志望に受かった話。

二段落目…野球をめっちゃ頑張ってレギュラーを勝ち取った話。

三段落目…怪我を乗り越えて金メダルを掴んだテニスプレイヤーの話。

四段落目…努力っていいよねって話。

 

まあ最低な文章ですね。面白味もなんにもない。もうもものすけの思考能力は停止しています。みんなごめん。

で話を戻して、随筆文とは…よくいわれるのはベン図だよってことです。ベン図ってまるがたくさん書いてあるアレね。わかんなかったら近くの数学の先生に聞いてみてください。

で、そのベン図の中で共通している部分が作者の感動の中心なわけだ。

そこに注目して解いていけば恐れる必要はない!ってことだ。細かい解法については論説文とか小説文に共通しているところも多いので特記事項はないかな、と感じます。

実戦あるのみともいえるジャンルなので細かいアプローチは過去問解説でしっかりとやっていきましょう。

過去問解説は今後掲載予定です!

 

小説文の読解

さあ苦手な人も多いであろう小説文の読解です。小説文が苦手っていう患者さんの多くには共通の症状があります。それは…

登場人物に感情移入をしすぎている! ってことです。

確かに感情移入したくもなるようね。だって作家さんがあまりにも素敵な文章を書いてくれるから。

やっぱり主人公の恋はちゃんと成就して欲しいし、お金持ちは心が貧しくて、貧しい生活をしている人は心は豊かであって欲しいですよね。

でもそんなのはっきり言ってキミの先入観でしかない。優しいお金持ちもいれば貧しい悪人もいる。

これをしっかりと受け入れて「主観的」ではなく「超客観的」に文章を読み進めていこう。

これが小説文読解における絶対的戦法だ!勝手な思い込みはせずに本文中の内容に基づいて考えようね。

そしてもし、本の内容を知っていたとしてもその場面のみを考えて解いていこうな!

 

では小説文で大切になってくることがもう一つある。それは登場人物の「心情」だ。論説文にはないものだよね。そして心情を表すものって心情語だけではないってのは大丈夫かな。いくつか紹介してみよう。

  • セリフ
  • 行動
  • 情景描写

まあセリフとか行動は当たり前だよね。キミたちも怒った時は、言葉にするし行動にも出すだろう。

でも情景描写だけは現実ではありえないことだ。悲しい気持ちのときいつもきまって雨が降るって人がいたらぜひ教えてほしい。NASAに連れて行って検査をしてもらおう。

でもね、小説文の登場人物が悲しい気持ちになった時の降水確率はほぼ100%なんだ。

それは決してたまたまじゃない。作者が雨を降らせているんだね。

そしてそんな登場人物がポジティブな気持ちになった時、必ずその雨はやむ。

そして雲の隙間から一筋の光が差し込むだろう。これが情景描写ってやつね。しっかりと押さえておこう。

 

あとはこれも当たり前の話だけどセリフとか行動を正直にとらえすぎないこと。必ずしもストレートな表現じゃないかもしれないからね。例えば…

A「ばか…」  B「ごめん…」

では「ばか…」に注目してみよう。AさんはBくんが憎くて憎くて仕方なかったんだろうか。一概にそうともいいきれないよね。大好きなBくんが他の女の子と歩いてたところを発見してのこの発言かもしれない。そんな時は「嫉妬」とかの気持ちも隠れたりしているわけだ。

他にも 泣いている という表現。これも全部が全部悲しいからではないよね。世の中には「嬉し泣き」とか「笑い泣き」って言葉があるくらいだもん。そこはしっかりと文脈から判断していきましょう。

そういえば、もものすけも彼女に振られた時、最初は泣きそう(泣いてた?)だったけど、最後は笑ってお別れしたなあ。決して嬉しくて笑ってたわけではないけども!はぁ…

 

 

では最後は段落わけについて。

小説文を把握するにはこの「場面」ってのがすごく大切なんだ。そこで登場するのが、

桃太郎の法則

ってやつ。桃太郎の話はみんな聞いたことがあるよね!

「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」

ではこれでいろいろな状況を把握していこう。

時間              …昔々

登場人物       …おじいさんとおばあさん

場所              …山・川

どうした       …芝刈り・選択

こいつらが変わる時に場面が切り替わる可能性が高いよ!ってこと。

仮に場面わけの問題がなくてもしっかりと把握しておくことで文章の理解や問題を解くときに活躍してくれるから場面わけの癖をつけておきましょうね!

 

ちなみに桃太郎にはモデルがいるって知ってました?

吉備津彦命っていう王子様が百済からきた税金を納めないダメ人間を仲間三人とともに倒して追い出したって話がもとになってるらしいですよ。

ちなみにそのダメ人間が住んでた場所ってのが「鬼ノ城」っていううところなんだって。鬼が島って言われる所以だね。

ちなみにちなみにこの吉備津彦命、日本書紀や古事記に登場する人物で、孝霊天皇の子供です。

みなさん日本書紀とか古事記っていつの時代のものかちゃんと覚えてますか?

 

さいごに

はい、ということで少し雑になりましたが、

これで小説文、論説文の読解も終了です。

 

次回でついに読解編も終了です。

少し寂しい…のはもものすけだけかな。

 

最後はおまけのようなものなので、気張らずに読んでみてください〜!

 

ではまた100年後〜!!!