【もものすけ国語塾】読解編④ 「正義の味方?ナナレンジャー!」
さて、【もものすけ国語塾】読解編 第四章「正義の味方?ナナレンジャー!」です。
途中から来てくれた人は、一章からみてね!
あ、タイトルみて閉じないでください!まじめな話です!笑
論説文の読解で線を引くべきところ
もものすけの国語の授業を受けたことがある人はいよいよ始まったか、、、という感じでしょう。
まずはとやかく言う前にナナレンジャーの紹介をしましょう。
論説戦隊!ナナレンジャー!
- 緑レンジャー キーワードそのもの
- 黄緑レンジャー キーワードが主語述語になっている文
- 黄色レンジャー キーワードの言い換えになっている文
- 赤レンジャー 問いかけとその答えになる部分
- 青レンジャー 作者の強い意見や主張(~である。~と考える。~べきだ。…)
- 桃レンジャー まとめを表す言葉(つまり、したがって、このように…)
- サンドイッチマン サンドイッチの法則で表現される部分
とまあこんな感じです。
簡単にいうとこの部分は超大切だからしっかり線を引きなさい!ってことです。
今まで何となく文章に線を引いていた人、
全く線を引いてこなかった人、
様々いると思いますが、騙されたと思って線を引いてみてください。
その部分こそが問題の作成者が強く意識している部分であり、
答えに直結しやすい部分になります。
論説のキーワード三兄弟とは???
まずはキーワード三兄弟から。緑レンジャー・黄緑レンジャー・黄色レンジャーの三人です。
こいつらはまあ他の連中から比べるとちょっと重要度は劣ります。色も少し薄いからね。
でも黄色レンジャーなんかは結構大事だったりするから気をつけて!
キーワードの言い換えって最終的に抜き出し問題の答えになってきたりするところだよ。
黄色って注意を促す色だから注目ね!みんなも黄色信号のときは周りの交通に注意しながら走って渡ろうとするでしょ!
まあ本当は渡っちゃだめだけど…。
キーワードの選定ができないよーって人もいるかと思いますが、ぱっと見でよく出てくる言葉でいいです。
あとは、最終段落を先に読んでそこで筆者の主張を事前に捉え、キーワードを見定めてもいいですね。
あとは、その文章のタイトルにヒントが隠されていたりもするものです。
論説の赤レンジャーとは???
そして一番大切なのは赤レンジャー!やっぱり正義の味方で一番かっこいいのは赤レンジャーだよね。
論説戦隊でも一緒だ。「問いかけとその答えの部分」だね。
なんでわざわざ問いかけにすると思う?
それはみんなに一緒に考えてほしいからだ。
ほら。もものすけもいま問いかけ使ったの気付いた?
こんな感じで作者は自分の主張の中心となる部分には問いかけを使うことが多いんだ。
例)今日、遺伝子組み換え技術の危険性が叫ばれているが本当にそうした技術は危険なのであろうか。
みたいな感じね。ただここにも注意が必要で問いかけ自体に答えが隠されている場合もある。簡単に人を殺していいのであろうか?→いや、いいわけがない。っていうふうに。
だからここは文脈をしっかり判断したうえで読み進めていこう。
論説の青レンジャーとは
さあ次は青レンジャー。作者の強い意見や主張だ。
戦隊ヒーローにおいて青レンジャーってのは実はめちゃくちゃ重要でかなりいい役割を担っているんだ。
赤レンジャーがピンチの時助けに来るのは決まって青レンジャーなんですよ。
最も作者の意見とか主張って大事に決まってるよね!こんなのは誰でもわかる。でも問題なのはその重要さにもレベルがあるってこと。
~と思う。とか~と感じる。とかを本文から見つけると「あっ作者の主張だ!」って考えがちだけど全部が全部そうじゃないよ!ってことね。
だからあえて青レンジャーには「強い」意見・主張って表現を使ってるんだ。
例)西洋の美術は確かに美しいと思う。しかし日本の伝統的な絵画には西洋の美術に見られるような優雅さはなくともそこには謙虚さや慎ましさといったような日本人独特の感性が隠されているように感じる。
さあ大切なのはどっちだ?もちろんみんななら迷わず後者を選べるよね。そういうことね。
まあ今回の例は「しかし」っていう逆説があるし、後述する「AではなくBの法則」とかも使えるから簡単だけど、いつもそうとは限らないからここでもしっかり文脈を判断しようね!
他にも「〜べきである」「〜でなければならない」「ではないだろうか」「〜こそ〜である」
なんかは主張の時によく使われる言葉です。
もものすけはこれを強調語と呼んでいます!
論説の桃レンジャーとは
さあ赤・青ときたら次は桃レンジャーだ!もともとピンクレンジャーと呼んでいましたが、
語感が悪いので桃レンジャーに訂正します。。。
ではピンクレンジャー改め桃レンジャーの説明をしていこう。
男ばっかりの論説戦隊ではケンカが頻発します。ヒートアップして殴り合いになることもしばしば…。お互い必殺技を出し合ったら血が流れるわけですよ。
「食らえ!問いかけとその答えの部分ビーム!」
「そんなもの効くか!食らえ!作者の強い意見・主張パンチ!」
「待って。みんなわたしのためにケンカしないで…。あなたのその必殺技は仲間を傷つけるためのものではないでしょ…」
ってな感じでね。まあ茶番劇はさておき、桃レンジャーは何をするのかといいますと、「みんなをまとめる」んだよね!
まとめを表す言葉があったらこれは大ヒント!そのあとに青レンジャーとか赤レンジャーが隠れていることが多いんですよ!つまり桃レンジャーには四角を囲ってあげよう!こんな感じでね。
桃レンジャー=つまり、すなわち、したがって、よって、だから、このように、などなど
文章とは得てしてグダグダ行った後に上記のようなまとめを表す言葉を多用するものです。
必ず出てきたらチェックしていきましょう!
さあもう大丈夫でしょうか?では最後はあいつです。一番濃い奴ですね。
論説のサンドウィッチマンとは???
そうです。サンドイッチマン!お待たせしました。ついにこいつの出番です。
論説文にはかなりの確率でこいつが出てきます。遭遇確率一〇〇%といっても過言ではありません。
まずはこいつらを見つける前に具体例を発見できるはずです。
具体例の前後には必ずやつがいる!とキミはその嗅覚を全力でフル稼働させて見つけ出してください。そう、伊達と冨澤を…。
これは別名サンドイッチの法則ってやつです。戦隊物なのにレンジャーではなくサンドイッチマンです。
まあウルトラマンみたいな感覚ですね。
ではサンドイッチの法則とはなんなのか。説明していきましょう。
作者の主張 具体例 作者の主張
まあこんな感じで作者の主張のあとには具体例があってそのあとにもう一度作者の主張があることが多いですよ!ってただそれだけです。難しくはないんだけど意外と見落としてることが多いんだよね。
例えば具体例の後ろに傍線部があって、それの言い換えを探させる問題とかでちゃんと具体例の前の部分を優先的に探せてますか?ってこと。
ホームランバッターとは野球の花形だと思う。
その昔、巨人軍には王や長嶋といった大人気の選手がいた。彼らのホームランは人々を魅了するなにか特別なものを持っていた。うんぬんかんぬん…。
おわかりいただけたであろうか。本塁打を量産する打者たちは野球少年にとって憧れであり、尊敬を集める存在なのである。
問 傍線部、本塁打を量産する打者とはどのような存在であるか。五字で抜き出せ。
まずは傍線部を含む一文を見るよね。そしてキミは戸惑うだろう。憧れ?尊敬を集める存在?
どっちも五字じゃないよーって。
そんな時はサンドイッチの法則の出番だ。よく見たら傍線部の直前に具体例がある。そんな時はその具体例の直前の段落に答えがある可能性が高い!ね。答えはもう一目瞭然。=野球の花形 ってわかるよね。
ということで、今回は論説戦隊ナナレンジャーに関して、説明をしていきました。
しかしながら、論説文において重要なことは実はまだまだあります。。。大変だ。
ということで、次の章では論説戦隊の「敵」に関して説明していきたいと思います!
ではまた100年後〜!
Discussion
New Comments
No comments yet. Be the first one!